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JR東日本E501系上野フォーエヴァー [汽車旅2007番外編]
2007年1月21日(日曜日)、JR東日本土浦2番線に12時09分発、E501系の普通電車(取手から快速)上野行き(2号車モハE500-9)が発車を待っていた。

E531系は半自動ドアがついているが、E501系はついていない代わりに4ドアのうち、3ドアを締め切る装置があり、車内保温の維持に努めている。
E501系は上野-土浦間限定の運用だったが、2007年3月18日(日曜日)から、土浦-いわき間及び、水戸線の運用に変更され、千葉県と東京都から姿を消すことになった。

これにより、上野-取手間の快速はE231系通勤形タイプとE531系に統一。取手-土浦間の普通電車はE531系に統一される。また、複々線(綾瀬-取手間)の快速線は臨時便と貨物列車以外はすべて、JR産の車両に統一される。ちなみに各駅停車の車両は国鉄産主体で、相互直通運転先の東京地下鉄(東京メトロ)千代田線も6000系は1両の廃車もない。古い車両をリフレッシュして大事に使うのはいいのかもしれないが、06系の第2編成はいつになったら、出てくるのだろう?
E501系の運用区間変更にともない、基本編成(1~10号車)は1・10号車、付属編成(11~15号車)は11号車に車椅子対応の洋式トイレをつける改造が行なわれた(乗車日時点では全編成完了していない模様)。これは新しい運用区間の距離が長いためである。

近年、JR東日本205系3100番台(全編成)、JR西日本キハ120系シリーズ(一部)、JR四国1000系(一部)、JR九州303系(全編成)はトイレを取りつける改造が行なわれたが、鋼製車と違い、ステンレス車体は“ごまかし”がきかないため、窓がふさがれている姿があらわになっており、手術の痕跡のようだ。見ていて痛々しく感じる。鋼製車の場合、痕跡が残らないメリットがある(JR東日本201系は外幌取りつけのさい、車端部の妻面窓を埋め込んだが、なぜか痕跡がありありである)。

「ドレミファソラシドレー(ミとシは♭)」
E501系最大の特長といえる、ドイツ製VVVFインバータを採用したメロディー的なモーター音が動く合図となり、12時09分、定刻通りに発車。15両フル編成だが、車内はガラガラ。
「この電車は常磐線、上野行きです。取手までは各駅に停まります。取手から上野までは快速運転をいたします」
自動放送ではややこしい案内が流れる。上野発でも「取手まで、快速運転をいたします(E531系と共通)」を流しており、ここはみのもんたじゃないけど、“ズバッ!!”と「快速上野行きです」「快速土浦行きです」と案内するべきだろう。
余談だが、到着する時は次の通り。
「ダーッ、ソファミレドシラソファミレド(ミとシは♭)」
E501系は平成7年(1995年)、日本初の交直流通勤形電車として、入団。当時、基本編成(1~10号車)は川崎重工、付属編成(11~15号車)は東急車輌に発注したが、前者は兵庫県南部地震(阪神大震災)に遭遇し、納車が遅れたものの、予定通り、平成7年(1995年)12月1日(金曜日)にデビューした。
交流機器等が搭載されている以外は209系とほぼ同じだが、JR東日本の通勤形電車では初めてMAX120㎞/hとした。また、当時はトイレがないため、上野-土浦間の限定運用で、車掌は「トイレの設備がございません」と案内していた。
当初、ラッシュ時は15両編成、日中は10両編成で運行していたが、土浦運輸区で増解結作業をするのがめんどうなのか、いつしか終日15両編成化している。
車体の帯はグリーンとホワイトのツートンカラーだが、前者は103系、後者は415系鋼製車をイメージしたものだという。ちなみに地元の人は103系を「青電」、415系鋼製車を「白電」と称していたらしい。
通勤形電車のため、車内はすべてロングシート。方向幕も「松戸」「我孫子」「取手」も入っているが、なぜか「快速上野」「快速松戸」「快速我孫子」「快速取手」も入っている。おそらく、103系シリーズの置き換えを前提としていたのだろう。しかし、当時、E501系は快速ではなく、「普通電車」の案内で、朝夕ラッシュ時は三河島、南千住を通過していた(快速は停車)。
平成9年(1997年)に3編成を増備。朝ラッシュでは集中的に投入され、今後も増備をして、上野-取手・土浦間をE501系化するものと思われたが、実現せず、2002年にE231系通勤形タイプ(常磐線仕様)、2005年にE531系が入団する展開になった。また、平成9年(1997年)、上野-土浦間に「京浦都市線(Kyoho City Line)」という、路線愛称をつけようという案があり、一部の新聞でも掲載されていたが、JR東日本は採用しなかった。おそらく、その名を使っても、ハヤらなかっただろう。
2003年10月から自動放送装置がつけられ、2004年10月16日(土曜日)から上野-取手間は快速に昇格。2006年には洋式トイレ設置改造のほかに車端部の窓以外でも、開閉できるようになっている(一部を除く)。ちなみに画像下段は優先席である。


これは京浜東北線209系で、車両故障による不通が長引いたことが発端となったが、完了した直後にE233系1000番台投入という、理解不能な車両置き換えを発表している(2003年12月には一部区間でデジタルATC化している)。
E501系は209系(量産車)が入団した2年後に登場した車両だが、あと10年以上は活躍するだろう。わずか60両の希少価値がある車両なので、末永い活躍を願いたい。普通電車(取手から快速)上野行き編成表 乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考 上野 1 クハE500- 1003 ○ トイレ取りつけ改造車 2 モハE500- 9 ○ なし 3 モハE501- 9 ○ なし 4 サハE501- 12 ○ 弱冷房車 5 サハE501- 11 ○ なし 6 サハE500- 3 ○ なし 7 モハE500- 8 ○ なし 8 モハE501- 8 ○ なし 9 サハE501- 10 ○ なし 10 クハE501- 3 ○ トイレ取りつけ改造車 11 クハE500- 3 ○ トイレ取りつけ改造車 12 モハE500- 7 ○ なし 13 モハE501- 7 ○ なし 14 サハE501- 9 ○ 弱冷房車 土浦 15 クハE501- 1003 ○ なし
佐貫(Sanuki)を発車すると、工事中の区間へ。これは「JR東日本415系鋼製車フォーエヴァー(備考参照)」でも述べているが、私の推測では複々線化ではなく、小貝川にかかる橋りょうをChangeするための工事のような気がする。
藤代を発車すると、交流電化から直流電化に変わるが、E501系は車内の照明が切れない車両となっている。のちに415系シリーズの一部も照明が切れないように改良されたが、空調とドア上のLED情報案内装置は切れる。
次の取手までは距離があるため、E501系はうねりをあげる。営業運転では110km/hに抑えているが、これはボルスタレス台車にヨーダンパがついていないからであろう。
取手で特急〈フレッシュひたち28号〉上野行きの通過待ちをするが、そんなことをするぐらいなら、停車して、普通電車改め快速上野行きに接続すべきだろう。“特急のブランドを魅せつける”のではなく、緩急接続をはかって、お客が向かう特急通過駅の所要時間短縮に努めるべきではないだろうか。

2004年10月16日(土曜日)から“国電区間内”を走る特急〈フレッシュひたち〉は柏停車にほぼ統一(一部は日暮里にも停まる)されているが、今後は快速待ち合わせ駅に停車させて、フレキシブルな対応をしたほうが喜ばれるだろう。
「この電車は常磐線、上野行きです。上野まで快速運転をいたします」
取手を発車すると、またややこしい自動放送がかかる。E231系通勤形タイプでも、こんな案内はしないのだから、やめて欲しい。
天王台でE231系通勤形タイプの快速取手行きと同時到着して、同時発車。絶妙なタイミングである。
我孫子の留置線では203系、207系、209系1000番台が仲良く並んでいた。ちなみにこの日、209系1000番台は2編成とも休んでおり、JR東日本の車両で運行する各駅停車は203系シリーズオンリーとなっている。
我孫子では成田線E231系通勤形タイプ付属編成(11~15号車)の各駅停車成田行きに接続。成田線からの乗り換え客なのか、多く乗り込み、柏でも更に乗って、2号車の座席は埋まる。ただ、お客は階段付近に集中しているため、空席を埋めて、立客を出さないようにするためにも、係員は列の均等化を呼びかけるべきだろう。たいてい、1番前とうしろはガラガラなことが多いのだから。
松戸ではとうとう2号車に立客が発生。15両編成でなければ、柏で発生しているはずで、混雑率も増しただろう。
E501系は力走、快走を続け、綾瀬を通過すると、東武鉄道伊勢崎線の急行中央林間行き(東京急行電鉄8500系)と同時交差!! 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の各駅停車秋葉原行きと競走するものの、負けたが、急行中央林間行きには勝った。
ドラマチックな展開で、北千住に到着し、30秒ほど停車して発車するものの、つくばエクスプレス線の各駅停車秋葉原行きはすでに発車していたため、追い越すことができず完敗!! しかし、秋葉原へ早く着くけど、わざわざ北千住で280円(つくばエクスプレス線北千住-秋葉原間の運賃。ちなみにJR東日本は160円、東京メトロ日比谷線は190円)を払ってでも、乗り換えるお客はいないだろう。
南千住、三河島、日暮里は「まもなく」の自動放送がないのが理解できない。ここからホームを通過することはないからだろうが、最後までキッチリしてもらいたいところ。ちなみに三河島では特別快速土浦行きとすれ違った。グリーン券なしでも乗れるグリーン車は盛況である。
日暮里から東北本線に入ると、「まもなく、上野…」という自動放送がかかった。乗り換え案内が多いうえ、英語放送もかかるからである。
13時21分、終点上野9番線に到着した(画像の方向幕は普段、使われることはまったくありません)。

E501系は折り返し、快速(取手から普通電車)土浦行きとなる。独特のモーターサウンドが首都圏で聴けるのは、あと2か月足らずとなった。廃車しないとはいえ、記憶に残る車両が首都圏から消えるのは、なにかさびしさを感じるのであった。
常磐線は①415系鋼製車フォーエヴァー②E531系グリーン車連結開始③E501系上野フォーエヴァーなど、話題が多く、また、沿線の鹿島鉄道フォーエヴァーも“相乗効果”となっている。1つの路線で、これだけ話題が満載なのは珍しいと思うし、過去にそういうことはなかったような気がする。

★備考
①E501系について、くわしくお知りになりたい方は、こちらにクリックして下さい。
②「JR東日本415系鋼製車フォーエヴァー」も合わせて、御覧下さい。
③備考とは関係ありませんが、『Yahoo! セカンドライフ』では、私のコラムを掲載しております。ぜひ、御覧下さい(御意見、御感想はこちらにクリックして下さい)。
④備考とは関係ありませんが、2007年1月26日(金曜日)で観客動員数は59,000人となりました。ありがとうございます。
⑤今回の動画はこちらにクリック!!
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上の画像を見て、各駅停車と普通列車(「普通電車」と呼ぶ場合もある)の違いはなんだろうか? 検証してみたい。◆JR東日本①各駅停車と普通列車は車両で分類JR東日本の種別は上位から順に新幹線、特急(寝台特急も含む)、臨時急行(JR東日本所属の定期急行はない)、通勤特別快速(「通勤特快」と略し…[続く]
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by アイ・エンター (2007-01-26 10:15)
こんにちは、
E501系は常磐線に試作車が投入されてるとき運がよく土浦行きに上野から乗ることができました。103系しか知らなかったので車内の窓が広く明るいのに驚いてしまいました。
京急と同じドレミファ音を聞きました。
常磐線は私にとって懐かしく以前家族で松戸に17年近く住んでいてその頃101、103系全盛でした。松戸ー北千住間は高速運転で有名な区間ですがここでの103系の運転は爆音のような音で冬は床が熱くなるほどでした。
当時は国鉄でしたので中央線,山手線に201、205などの高性能車が導入されても当時はセコハン車が使われて居ました。17年間もです。(笑)松戸から越してきたとたんに常磐線がよくなるのですから。皮肉です。
民営化されてから新車への取替えが早いですね。
by ヒロクン (2007-01-26 15:46)
アイ・エンター社さん、どうもありがとうございます。
いちおー、考えておきます。
by 岸田法眼 (2007-01-26 21:46)
ヒロクンさん、どうもありがとうございます。
103系は常磐線の快速がなんというのでしょう、優遇されていたようにも思いますね。各駅停車の多い103系が快速で長く使われたのは、ほかにあるとしたら、阪和線ぐらいでしょうね。
JR東日本の103系は常磐線を最後に消滅という矢先、仙石線で突如、トイレつきで復帰しました。わずか1編成ですが、JR東日本最後の活躍先が仙石線であることを誰が予想したのでしょう?
205系のサハ205形数両が廃車予定らしいですが、一部をモハ化すれば、仙石線に投入して、最後の103系を置き換えるのかもしれませんね。
JR東日本は2000年から新車の取り替えが急ピッチで進んでいますね。
by 岸田法眼 (2007-01-26 21:53)
岸田法眼様、こんばんは。
E501系は僅か60両なんですね。JR東日本にしては少数だなと感じました。
上野~取手間がE531系とE231系に統一されると、E501は車体幅が狭い(と言うか標準)ために、首都圏に運用されないのかもしれませんね。
弊画像掲示板に画像のご投稿、ありがとうございます。
by 住吉人 (2007-01-26 22:19)
住吉人さん、こんばんは。いつもありがとうございます。
E501系はまさか60両で打ち止めになるとは想像もしていませんでした。グリーンという色が好きなせいか、209系よりイイですね。
JR西日本207系シリーズは通勤形電車では初めて、車体幅を広げましたが、JR東日本は“国鉄の慣例”もちょっとこだわっていたようで、209系500番台と旧209系950番台が入団するまではありませんでしたが、急速な普及ぶりについていくのが大変です。
E501系は活躍範囲が広がり、福島県に進出します。いわきで701系1000番台やE721系と顔を合わせる光景が見られるかもしれませんね。
上野で方向幕を動かす時、「快速上野」と「取手」のどちらを使えばいいか迷いましたが、タイトルが『上野フォーエヴァー』なので、前者を私のブログで使い、後者を住吉人様に“献上”いたしました。
by 岸田法眼 (2007-01-26 23:27)
こんにちは。
確かに今の茨城方面は話題が目白押しですね。
常磐線や鹿島鉄道をはじめ、水郡線も新型車両が導入されたばかりですし…
あとこのエリアへ足を伸ばした際は、旧国鉄塗装に復元された旧型気動車(鹿島程ではありませんが…)が走っている茨城交通も注目ですが、これもこの先どうなるのか、先行の不安な路線ですね。
by MAKIKYU (2007-01-27 07:14)
MAKIKYUさん、この日2度目のコメント、ありがとうございます。
茨城県の鉄道事情は悲喜こもごもですね。JR東日本はキハ40・48系を水郡線のキハ110系で置き換えるようで、東北気動車の冷房車が増えます。
by 岸田法眼 (2007-01-27 19:11)
いよいよ!明日、2007年2月21日夜20時を持ってE501系は上野から撤退します。
by あさま (2007-02-20 14:26)
あさまさん、どうもありがとうございます。
明日で終わりなんですか? 早いですね。新天地の試運転をしなければならないことやE531系のグリーン車組み込みがすべて完了したということなのでしょう。
by 岸田法眼 (2007-02-20 21:50)
お久しぶりです。E501系の一部の付属編成の走行装置がE531とそっくりな物になった模様です。試運転で我孫子に2往復した模様です。僕は見ていないのですが。
by あさま (2007-02-24 15:39)
あさまさん、どうもありがとうございます。
制御装置を変える理由はよくわかりませんが、まだまだ走り続けるということですね。20世紀の終盤からVVVFインバータにチェンジする車両が現れ、増えていますが、最近は大阪市交通局20系のように最新バージョンに変えるところもあります。E501系もそれに入りますね。
by 岸田法眼 (2007-02-24 18:05)
ご存じかと思いますが、E501系が3月17日に上野にいわき行きの定期列車で入線しました!しかも、青幕!10両編成!他のサイトによると足慣らしの為や、E531系415系の代走だとかいろいろな説がありますが、とにかく3月17日は415とE501の上野入線最終日となってしまいました。
by あさま (2007-03-23 16:10)
あさまさん、どうもありがとうございます。この記事がお気に入りのようですね。
私はその姿、見ましたよ。くわしくはhttp://blog.so-net.ne.jp/railway583/2007-03-18を御覧下さい。
by 岸田法眼 (2007-03-23 22:54)