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2007年の汽車旅2-3(山陽新幹線まだまだ0系) [汽車旅2007]

オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。

新大阪でJR西日本山陽新幹線に乗り換えるが、東海道新幹線のJR東海が管理している。

新大阪は東海道新幹線と山陽新幹線の境界駅で、JR東海が管理しているが、在来線はJR西日本の管理。大阪市営地下鉄御堂筋線を含めれば、駅長は3人いることになる。また、御堂筋線は1・2番線、在来線は11~18番のりば、新幹線は20~26番線とわかりやすい。

新大阪は御堂筋線がひと足先に開業しているので、1・2番線を名乗るのは当然のように思うが、実際は開業当初、新幹線がひとケタ番線だったという。しかし、ホームの増設により、「0番線」と名乗るのはシャクだったようで、20番線台に変更され、現在に至っている。また、ホームの増設が決定したため、前回の記事で撮影した画像は高架下になってしまう可能性がある(その上に四つ橋線のホームを作って延伸する可能性もあるというウワサがあるものの、採算が合わないような気がする)。

20番線にあがると、AEDが目につく。近年、駅の設置が進んでいるもので、救命道具である。

この機械を使うには事前に人工呼吸と心臓マッサージを交互に繰り返してから使うもので、パッドを貼りつけ、電気ショックを与えるものである。通常、10回以上やっても反応がない場合、死亡したということになる。これからは人工呼吸と心臓マッサージを習得しないと命取りになってしまう時代になるだろうが、AEDの設置と共に喫煙所を撤去し、“生きる環境の強化”に努めて欲しい。

山陽新幹線〈ひかり469号〉レールスター博多行きが15時59分に発車した5分後、20番線に〈こだま648号〉がホームに滑り込む。めったに山陽新幹線を利用しない人々にはこう映るのではないだろうか?

「お前たち、生きていたのか?!」

これは2005年に公開され、大ヒットした映画『まだまだあぶない刑事』で、ナカさん役のベンガルがタカとユージに向けて発したセリフだが、〈こだま648号〉は東海道新幹線から平成11年(1999年)9月18日(土曜日)に姿を消して、8年たっても山陽新幹線ではまだまだ活躍する0系7000番台だった。

 

1号車で待ち構えている清掃員とJR東海の駅員は降りてゆくお客1人1人に「御利用ありがとうございました」と頭を下げるのが印象的。手狭なホームだが、人のぬくもりを感じるのだった。

この電車は折り返し、16時15分発、〈こだま669号〉博多行き(5号車自由席25-7009:2列シート&2列シート。博多から愛称なしの博多南行きに変わる)となる。

 

山陽新幹線の0系シリーズは〈こだま〉専用となり、塗装もグレーを基調に窓周りを黒、その下を黄緑にしたJR西日本独自のカラーだ。JR東日本でも国鉄色を脱して、新しいカラーにしているというのに、JR東海の杓子定規的な考えには疑問がつく。在来線と同様、ステンレス車体にして、青をオレンジに変えてもいいような気がする。

新大阪始発の山陽新幹線は朝以外、20番線が割り与えられているが、あとからつけたいせいか、ホーム幅がせまい。JR東海管理のせいか、まるで隅に追いやられたような感じを受ける。これで九州新幹線との相互直通運転が始まっても20番線のままでは不満爆発だ。21番線も終日使えるようにして、22番線に新大阪止まりの東海道新幹線をダイレクト接続するようにしてもらわないと、不便きわまりない。これではお客はヒコーキに流れてゆく。

1番の不満は行先案内板はJR東海のフルカラー方式だが、ひかりの赤い字の下に細々と白文字で「レールスター」となっているのは気に食わない。“つけているだけでもありがたいと思え”というふうに思えてくる。上下2段でいいから均等な文字の大きさで「ひかりレールスター」と案内してもらいたいものである。



塗装は違えど、方向幕は国鉄のまま。車内もすべて2列シート&2列シートにして、居住性をアップしているが、“新しい中にもなつかしさ”を感じる。東海道新幹線では0系シリーズを見ると、3人掛け座席の向きが固定されていた影響か、“うんざり感”があったものの、この日はなにかワクワクするものがある。“早く乗りたい、坐りたい”という意識が高揚する。そのせいか、清掃時間が長いように感じられ、発車5分前の16時10分にお客が入ってゆく。塗装を変えても、ボディーは傷んでおり、“もう限界かな”と思う。その姿を見ていると、JR東日本201系もE233系に置き換えるのは早いし、イヤだと思いつつも、少しずつボディーが傷んでいることを思い出した。

車内に入ってみると、この日の気温は16℃もあり、3月では異例の冷房がかかっている。お客は予想通りのパラパラ程度。4号車は指定席になっているものの、わざわざ取るほどでもない状況で、16時15分、発車した。ちなみに車掌は4号車の車掌室を使っている。

発車すると、またたくまにトップスピードの220㎞/hまで上げたようだ。時より、「カラッ、コトッ」という音が聞こえると、0系シリーズに乗っていることがわかる。

自動放送はかからず、車掌の肉声であった(全区間1人乗務)。ただ、新神戸に到着する時、チャイムは鳴るも往年の「♪ドーミーソードー♪」ではなく、鬼束ちひろの『いい日旅立ち・西へ』をアレンジしたものである。

新神戸に到着。パラパラ乗ってゆき、上りでは〈ひかり464号〉レールスター新大阪行きが到着するものの、8両編成なのにホームドアはすべて開いた。編成ごとによってホームドアを開け閉めできるのは難しいようで、後続となる500系の〈のぞみ34号〉東京行きを待っているお客は停まらない位置でホームドアが開いていることにブ然としている様子。

〈こだま669号〉博多行きはビジネスマンが主体で、私みたいに“0系7000番台に乗る”という趣旨のお客はほとんどいない。また、東海道新幹線〈のぞみ〉のような殺気立つ、張り詰めた空気もなく、至ってのどかだ。

16時40分、西明石に到着。私が乗る5号車自由席は早くも降りるお客が1人いた。東海道新幹線から乗り換えたお客だと思うが、新大阪から相生までは新快速が一般的。ちなみに乗り換え案内は山陽本線ではなく、路線愛称の「JR神戸線」だった。

6号車自由席も降りるお客がいてビックリしたが、ホームは16両編成分あるものの、ホームいっぱい入るのは東京直通の〈ひかり〉だけ。東京発着の〈ひかり〉は栄光を失い、“夢の超特急”は区間快速のような停車駅ぶりで、輝きは〈ひかり〉レールスターに任せるしかないのだろうか?

姫路12番のりばに到着し、500系の〈のぞみ33号〉博多行きの通過待ち。17時01分に発車するが、乗るお客はほとんどおらず、次の〈ひかり471号〉レールスター博多行きに乗るのだ。ちなみに次の相生(Aioi)で抜かれた。

3分停車の相生を発車すると、220㎞/hの疾走を魅せる。0系7000番台の全力疾走である。

車内は2列シート&2列シートで快適。但し、デッキ寄りは座席幅が広いため、ドアをはみ出すという難点がある。もっとも、この電車には車内販売はない。また、リクライニングシートは意外と深く倒れるため、うしろには誰も坐っていないから、思い切って羽を伸ばそう。

夕焼けまぶしい岡山2番のりばに到着し、若干乗り込んだものの、新倉敷で700系の〈のぞみ35号〉博多行きに抜かれる。また、ここから先はトンネルが急増。携帯電話の電波は圏外が続き、3号車の公衆電話が頼みの綱となる。岡山-博多間は半分はトンネルとだけあって、ビジネスマン泣かせだろう。

 

福山は上りホームから福山城が見えるところとして、知られている。ここからお客が増えるものの、5号車自由席に集中。ほかの車両は空席が多い。

新尾道で〈ひかり473号〉レールスター博多行きに抜かれ、三原で100系5000番台4両編成の〈こだま664号〉岡山行きに遭遇。“山陽新幹線まだまだ100系”をアピールするも、〈ひかり474号〉レールスター新大阪行きに抜かされた。ちなみに新尾道-三原間はわずか11.5キロで、新幹線の駅間距離では5本の指に入るほど、短い。

さて、車番をチェックすると、一部の車両に新製年、改造年のプレートがない号車もあるが、昭和58・60年(1983・1985年)モノで、20年以上、働いたことになる。在来線の車両でも取り替えを健闘するかもしれないが、十数年で廃車となる新幹線としては、異例の長期労働。1号車自由席は平成9年(1997年)に改造を受けており、ほかは昭和63年(1988年)と平成元年(1989年)である。“ウエストひかり”用に改造したのだろう。

 

3号車自由席の一部はビュフェで、とっくの昔に店じまいをしているが、無人なのはさびしさを感じる。改造のプレートがないところをみると、座席チェンジと情報案内装置を取りつけた以外はなにもしていないのだろう。また、ドアが大きく、車椅子スペースもあり、なおかつ、大型洋式トイレも備わっていた。

一部の車両のデッキには0系シリーズ全盛期のパネルがある。東海道新幹線0系フォーエヴァーでも見た。0系シリーズは“日本人の心のシンボル”であって欲しいと願っているのだろう。

18時48分、広島11番のりばに到着。ここで700系3000番台の〈のぞみ37号〉博多行きの待ち合わせをするが、15分も停車。このくらいの停車時間なら、食料を調達してもいいのだが、私はあえて買わなかった。駅弁は高いし、〈のぞみ37号〉博多行きと〈ひかり476号〉レールスター新大阪行きを見たかったから、立ち食いそば屋に寄る余裕もなかった。

お客は減り、4両編成でも充分な状態になり、ゆっくり腰をあげるかの如く、19時03分に発車。新岩国では100系3000・5000番台の〈こだま672号〉新大阪行きに遭遇するが、500系の〈のぞみ50号〉東京行きが通過すると、車体は左右に揺れた。怪物500系のハイパワーぶりを物語る。ちなみに〈こだま669号〉博多行きは〈ひかり475号〉レールスター博多行きの通過待ちをした。窓側に坐っているため、通過時の衝撃にはまいった。目の覚める一撃だ。更に徳山で700系の〈のぞみ39号〉博多行き、新山口で〈ひかり477号〉レールスター博多行きに抜かれた。

さて、山陽新幹線〈こだま〉の6両編成化は昭和60年(1985年)に行なわれ、小倉-博多間で運用された。以前から〈こだま〉は12両編成に減らしていたが、山陽新幹線では利用率が低く、長くてはガラ空きも同然だったためである。

その後、昭和61年(1985年)11月1日(土曜日)のダイヤ改正で、6両編成化を進めた。0系シリーズはすべて電動車だったため、カンタンにバラすことができたのである。ちなみに100系3000番台“グランドひかり”は平屋車両すべてが電動車だったが、9編成しかなく、編成をバラすのに先頭車が不足。経費節減のため、JR東海産の100系先頭車のフェイスを切り取り、中間車の一部を付け替える大がかりな改造工事を施工している。これはすべて電動車でないと220㎞/h運転ができないからである。

JR西日本になり、0系シリーズの短編成化を更に進め、昭和63年(1988年)3月13日(日曜日)のダイヤ改正で6両編成ながら居住性をアップした“ウエストひかり”が登場。人気が爆発し、12両編成に増結するなど、0系シリーズの再生に成功。平成元年(1989年)3月11日(土曜日)のダイヤ改正では〈こだま〉用に4両編成車も登場してゆく。

しかし、老朽化とスピードアップにより、“ウエストひかり”は700系7000番台のインテリジェントサルーン“ひかりRail Star”に置き換えられ、〈こだま〉も2列シート&2列シートの戦略で、100系3000・5000番台の置き換えを進めてきた。これは東海道新幹線0系フォーエヴァーの時、多くの新聞は「2005年頃まで走る」とか「2007年頃まで走る」と記しているため、予定通りのことをしているだけなのである。

今回、「山陽新幹線まだまだ0系」というサブタイトルをふっているが、2007年6月30日(土曜日)でフォーエヴァーになる可能性は高い。車体もボロボロになってきている。また、東海道新幹線0系フォーエヴァー時、私はプラットホームで見送っていただけで、“乗ればよかった”という思いがどこかにあったのかもしれない。

利用に際して、JR西日本の券売機で、Suicaイオカードと不足金を投入して、決行。これでSuicaイオカードはスッカラカンとなった。

厚狭(Asa)は平成11年(1999年)3月13日(土曜日)に山陽新幹線ホームも開設したが、ホームは16両編成でも上屋のないところが多く、停まらない部分にはサクを設けたほうがいいように思う。編成が短く、ホームが長い分、撮影がしやすいメリットはある。

本州最後の駅となる新下関で500系の〈のぞみ41号〉博多行きの通過待ち。追い抜かれる最後の駅でもある。

20時29分に新下関を発車すると、新関門トンネルへ。18.713キロもある長いトンネルで、海底と山岳も兼ねているトンネルだ。5号車自由席15D窓側という、台車に近いところへ坐っているせいか、よく揺れる。もう抜かれることはないが、あとからやって来る便の足を引っ張るわけにはいかない。

20時37分、新関門トンネルを抜け、九州に入り、20時39分、小倉11番のりばに到着。モニターが5台あり、ホーム、エスカレーター、階段などに監視カメラを設置。乗り遅れのお客がいないよう、厳重に見張っているようであった。JR九州の“SHOW by ショーバイ!!”をウリとするエル特急にお客を奪われたくないのだろう。

小倉を発車すると、ラストスパート!! 車内はちょっと寒くなってきたが、フルスピード220㎞/hだ。ありったけの力を出して、“世界のSHINKANSEN”であることを魅せつけるかのように。私は早く博多に着いて、メシが食いたーい!!

20時59分、新大阪から4時間44分かかって、博多13番のりばに到着。 〈こだま669号〉としてはここまでとなり、方向幕は「博多南」にチェンジ。博多南線という在来線特急として運行する。皮肉にも〈こだま669号〉ではガラガラだったのに、博多南線は利用客が1番多かった。

21時06分、博多南線博多南行きは発車。通勤・通学客が多く、生活路線であった。乗ってもよかったが、すでに全線完乗しているし、折り返しの時間がかなりある。ちなみに私は〈ひかり〉〈のぞみ〉〈こだま〉の東京-博多間、全区間乗車を果たした。

その直後、11番のりばに100系3000・5000番台の博多南行きが入線した。この電車は小倉発の〈こだま773号〉である。次の山陽新幹線〈こだま〉に乗る時は“山陽新幹線まだまだ100系”として、乗ってみたい。できることなら、グリーン車から転用した座席に坐りたい。

博多で下車し、ようやく晩メシにありつき、12時間半ぶりに青春18きっぷの使用を再開し、JR九州鹿児島本線の快速(小倉から各駅停車)門司港行き(クハ813-4)へ。〈こだま669号〉は冷房でも、快速(小倉から各駅停車)門司港行きは暖房だった。

21時47分に発車し、停まるごとにお客は減り、22時57分、小倉8番のりばに到着して、下車した。

★〈こだま669号〉博多行き編成表(アンダーラインは筆者が乗車した車両。○は禁煙車、×は煙草が吸える車両。また、すべて2列シート&2列シート)

1号車21-7008 × 自由席
2号車26-7208 ○ 自由席
3号車25-7904 ○ 自由席・ビュフェ(営業していない)
4号車26-7011 ○ 指定席
5号車25-7003 ○ 自由席
6号車22-7008 × 自由席 

★備考

①AEDについて、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

②新大阪駅について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

③0系について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

④山陽新幹線について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

⑤博多南線について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

⑥東海道新幹線100系フォーエヴァー(5回シリーズ)はココにクリック!!

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コメント 4

オーミヤ

トラックバック誠にありがとう御座いました。

浜名湖を走る0系のパネルは懐かしいですね・・・。東海道区間でもひかり号として走っておった全盛期を彷彿とさせます。0系もあとどれほどか分かりませんが長くはないようですね。
by オーミヤ (2007-03-11 09:58) 

岸田法眼

どうもありがとうございます。

まさかあのパネルがあるとは思っても見ませんでしたが、なつかしいですね。

JR西日本からの公式発表がないので、「まだまだ」という表現を使いましたが、100系<こだま>も2011年頃になると、レールスターを転用して285㎞/hにするかもしれませんね。これは九州新幹線と相互直通運転をするため、現在のレールスターはそれに置き換えるという仮定にもとづいてということになります。

4時間44分もかかるとは思ってもみませんでしたが、久しぶりの0系を堪能しましたよ。
by 岸田法眼 (2007-03-11 11:16) 

ファジー

0系こだまで山陽新幹線全線乗車の偉業、恐れ入りました。
でもちょっとうらやましい気持ちにもなりました。

私のブログでも「フォトニュース」で取り上げたことがありましたが、
http://blog.so-net.ne.jp/onkochishin/2006-11-24
今でもやはり歴史的な名車だなあと思います。
by ファジー (2007-03-12 07:58) 

岸田法眼

ファジーさん、どうもありがとうございます。

東海道新幹線の<こだま>はぷらっとこだまを使いましたが、山陽新幹線はないんですよね。あっても、グリーン車がないので実現する可能性は低いと思われますが、新幹線で九州入りしたのは初めてなので新鮮な気分でした。
by 岸田法眼 (2007-03-12 19:44) 

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◆山陽新幹線0系フォーエヴァー 広島で下車。さいわい、ここはSuicaが使えるので、残高をすべて使い切り、乗車券と新幹線自由席特急券を券売機で購入する。残高がもっとあれば、岡山で乗り換えていただろう。 さぁー、広島の山陽新幹線ホームへ。在来線とは少し離れたところにある。年齢はいくつになっ…[続く]

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