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『波瀾万丈の車両』、2018年9月7日(金曜日)発売!!

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2009年の汽車旅2-7(第4回貴志川線祭り-後編-) [汽車旅2009]

◆「2009年の汽車旅2-1~6」をまだ御覧になっていない方は、こちらをクリックしてください

◆伊太祁曽神社へ行く

『第4回貴志川線祭り』は15時00分まで行なわれ、私は迷いもなく第2会場の伊太祁曽神社へ。『たま電車』の展示会が殺到するのは、目に見えているからだ。 伊太祁曽神社へ向かう途中、タチの悪いドライバーと警官が大モメするひと幕があり、歩いていた家族連れはカンカン。交通規制を敷いていたらしいが、ドライバーは暴走していたのだ。

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伊太祁曽神社に到着。規模の大きい神社で、貴志川線は日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社といった、「西国三社」を結ぶ鉄道であることを物語っている。ちなみに伊太祁曽神社は、天皇陛下が訪れている由緒あるところでもある。 賽銭箱(Saisen Box)で旅の無事と貴志川線の永続を祈願したあと、おみくじうりばの2階へ。ここでは健康チェック、プラレール、Nゲージ、鉄道写真の掲示、鉄道雑誌の展示が行なわれている。

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Nゲージは国鉄の車両が多く、衰退著しいブルートレインに目がいき、パイオニアの20系がレールの上で躍動したい様子だ。この当時、私は『TRAIN MODELING MANUAL』の原稿も引き受けており、「ブルートレインの歴史」を書いている最中だった。展示されているパンタグラフつき電源車は、奇しくもVol.4の表紙に登場している。また、Nゲージエリアにはホンモノの鉄道部品が1つだけあり、テールランプだ。もしかすると、貴志川線の先代車両、南海1201系なのかもしれない。

『貴志川線の未来を“つくる”会』では、今まで様々なイベントを実施しており、今回の『第4回貴志川線祭り』を盛り上げている。第2会場の広いスペースでは、貴志川高校の生徒たちがスタッフとして参加しており、制服を着なくてもいいように思うが、私服はド派手なのだろうか? あるいはスタッフであることを印象づけるためなのか? 

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まぁー、それはいいとして、ステージイベントを心地よく、楽しくやっており、青春を謳歌している。いいなぁー。生徒たちは、貴志川線を大切な足として、走っていることの喜びをかみ締めている様子。また、文化祭では『いちご電車』『おもちゃ電車』と『たま電車』のイラストロゴマークの壁画を制作し、1日だけ展示。タテとヨコは各5メートルで、和歌山電鐵に感謝の意を表したいと、2年生の生徒が発案。写真は和歌山電鐵から提供され、放課後に作成。完成までに1か月かかったものの、力を合わせた作品である。その後、3つの壁画は和歌山電鐵に寄付したという。

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広いスペースでは、お子ちゃま向けのミニ電車を運行しており、和歌山電鐵の親会社、岡山電気軌道の『MOMO』が運行されている。この『MOMO』は水戸岡氏がデザインした電車なのである。

時刻は正午近くなり、そろそろ昼食の時間となってきた。広いスペースにある『たまの駅前食堂(弁当うりば)』では、たまスーパー駅長に関連した商品があり、お子たまランチ(500円)、たまドレーヌ(150円)、貴志川線物語(1200円。和歌山産を20種類以上使った地産地消弁当)は早々に完売御礼。縁日の定番といえる焼きそばで、昼食とする。

◆『おもちゃ電車』に乗る  

伊太祁曽駅に戻り、第1会場へ行きたいところだが、ホームへ。時刻は正午を過ぎたばかり。『たま電車』の展示時間はたっぷりあるのだから、焦ることはないが、ホームで気になるものを見つけた。  

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それは車止め。南海時代はなんのヘンテツもない姿だったが、『いちご電車』が走り出してからなのか、3分の2ほどイチゴ色に塗られているのである。さりげなく派手さを隠した車止めであるが、貴志や和歌山も同様であった。おもしろ電車や貴志駅の“駅員”に目を向けがちだが、車止めにも“「特徴」という名の味”をつけたのである。  

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1番線(和歌山電鐵は、JR西日本のように「x番のりば」とは言わない)に貴志行きワンマンカー(1号車2276:おもちゃ電車)が到着。ボディーがイチゴ色に染まった『おもちゃ電車』である。運行ダイヤは和歌山電鐵のホームページで事前に調べていたが、『第4回貴志川線祭り』が盛況である影響か、上下線は3分遅れていた。  

貴志行きワンマンカー編成表
和歌山行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
貴志22706おもちゃ電車
伊太祁曽12276おもちゃ電車

『おもちゃ電車』は満員御礼で、12時11分に発車。この車両は昭和45年(1970年)に東急車輛製造で産声をあげ、37年後に『おもちゃ電車』として、改造されている。『いちご電車』に続いて、ベテラン車両が再生させ、“新型車両を購入せずとも、整備をすれば利用客が増える”という新しい展開を作ったような気がする。2270系自体、ビュンビュン飛ばしているわけではないのだから、ボディーに老朽化の痕跡がないのだろう。

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『おもちゃ電車』はド派手で、面白い。幼児向けの木馬席、ロングシートの一部はJR九州815系、813系(サハ813形500番代)、303系で見られる“ザブトングシート”を採用。車端部には、おもちゃを展示。また、各車両の中間に、JR東日本と東京急行電鉄の6ドア車で見られる通路ポールがある。1号車にはガチャガチャの自販機があるものの、10台中、3台は使用停止となっていた。そのほか、ベビーベット、カーテンはスダレ(『いちご電車』と同様)と洋の2種類を使用。吊り手は『いちご電車』と同じ。意外なのは、「優先席」があること。昭和の時代から、関西の私鉄や地下鉄では、シルバーシートを「優先座席」と案内しているからで、対象者が妊娠や小さい子連れに拡大されてシルバーシートが死語になっても、その名称は変わっていない。  

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終点貴志では下車せず、そのまま和歌山行きワンマンカーで折り返し、伊太祁曽に戻った。その伊太祁曽では、『いちご電車』の貴志行きワンマンカーと行き違いをした。ホームは各駅3両分あるので、伊太祁曽の場合、和歌山寄りにいれば、ツーショットが撮影できる。

◆魅惑の『たま電車』へ  

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伊太祁曽で下車し、いよいよ第1会場へ。『たま電車』に入る前に、車体側面を改めて眺める。白いボディーを基調に、たまスーパー駅長が101匹描かれている。見るだけで楽しさあふれる電車だ。たまスーパー駅長は和歌山電鐵のシンボルで、写真集が発売されるほどの社会現象を巻き起こした。今回の種車も昭和45年(1970年)に東急車輛製造で産声をあげ、39年後に『たま電車』へ生まれ変わった。  

『いちご電車』『おもちゃ電車』の外観は、先頭車の連結器、冷房機、ドアが赤であるのが特徴だったが、『たま電車』はグレーというオーソドックスなカラー。ドアも車体に合わせてホワイトになっている。その代わり、先述したように、たまスーパー駅長がいたるところにあるし、車内は派手な仕上がり具合で、乗車券だけで乗れるのが奇跡のような内装だ。  

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床は『いちご電車』『おもちゃ電車』と同様のフローリングで、吊り手は3色にして、ミスタードーナッツのような配色だ。カーテンはすだれの和と、たまスーパー駅長のイラストつきの2種類。そして、たまスーパー駅長のキャンドルライトがある。通勤形電車にキャンドルライトを設置するのは斬新なアイデアだ。  

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ロングシートは、『おもちゃ電車』以上に楽しさがあふれており、厚めのリビング席は社長やカップル向きの席といえるだろう。ザブトングシートは斬新で、背もたれに木材を使用し、湾曲した6人掛けは、グループや6人家族にピッタリ!! TAMAシートが5席あり、これはお子ちゃま向きだろう。  

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1号車の車端部は、貴志寄り右側に読書用(?)のロングシートがあり、周囲は本棚に囲まれている。今後は本を増やしたいところであろう。いつかは、私の著作本(いまだ著書刊行歴なし)がここにあることを願っている。貴志寄り左側はドア付近に車椅子スペースと、たまスーパー駅長グッズ(売り物ではない)がある。ここにもデートにピッタリタイプのロングシートがある。「ロングシート」と言っても、“らしくない”のがほとんどで、おそらく、座席定員はかなり減ったのではないだろうか? もっとも、誰もが楽しめる空間であれば、それでよく、また、乗った人全員は全線を乗り通すわけではない。  

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のれんをくぐって、2号車へ。車端部の貴志寄り左側は、たま文庫、いちご文庫、ぽち文庫があり、本棚となっている。車内に本棚があるというのが、『たま電車』のウリの1つと言っていいだろう。この文庫はちゃっかりロングシートも兼ねている。貴志寄り右側は車椅子スペース、たまスーパー駅長刊行物コレクション(車内での販売はない)、ロングシートの構成だ。

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このほか、たまスーパー駅長のパネルを使った駅長室、円形のベビーベットがある。座席配置は1号車と異なっており、貴志寄り右側の猫の背もたれには「た」「ま」「え」「き」「ち」「ょ」「う」の7人掛けロングシート。貴志寄り左側は、動物の背もたれに「D」「M」「R」の文字がある。これは「ドラゴンズ」「マリーンズ」「レッドソックス」じゃなかった、「ドッグ(犬)」「マウス(ネズミ)」「ラビット(うさぎ)」で、“和歌山電鐵はみんなのもの”ということなのだろう。ちなみに貴志駅の駅長室は、ワンちゃんなどは近づけない、エサをあげないよう、お願いをしている。つまり、人間しか近づけず、なでる以外はダメということだが、和歌山電鐵にとっては、大切な“お方”である。  

さて、『たま電車』は1度乗ってみれば、衝撃を受けるだろう。そうですね、長井秀和さん。

「間っ違いない!!」  

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『たま電車』は、2010年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞してほしい車両であるし、貸し切りたいような雰囲気の持つ車両である。また、1号車の車端部から、2号車にかけて、たまスーパー駅長のあしあとがあり、“終点貴志で下車すると、基本的に日曜日以外の昼間は会えますよ”と誘っている。


◆『たま電車』開幕戦  

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『たま電車』の見学を終え、再び伊太祁曽1番線へ。今度は控えめな一般車の貴志行きワンマンカー(2772)に乗り、『いちご電車』の和歌山行きワンマンカーと行き違い、14時40分に発車。14時52分、終点貴志に到着すると、ホームは利用客であふれ驚く。大半の目的は、たまスーパー駅長である。ちなみに貴志では全ドア開閉だった。通常ではありえないことだが、『貴志川線祭り』は毎回、こういう状況なのだろう。
 

貴志行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
貴志なし2702なし
伊太祁曽なし2272なし

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駅長室を覗いてみると、たまスーパー駅長はお疲れなのか、不在。ミーコ助役、ちび助役は仲良くお昼寝をしている。猫は夜行性の動物らしく、昼寝をするのが“日課”なので、致し方のないところ。猫はお寝んね中でも、駅舎内にある小山商店は大繁盛だった。  

15時26分発の和歌山行きワンマンカー(1号車2276:おもちゃ電車)に乗り、15時38分に伊太祁曽へ。ここで『いちご電車』の貴志行きワンマンカーと行き違う。この電車が発車したあとは、いよいよ、“『たま電車』開幕戦”である。予想通りしていたことだが、ホームにいる大半は、『おもちゃ電車』に乗らず、『たま電車』を待っていた。  

和歌山行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
伊太祁曽12276おもちゃ電車
貴志22706おもちゃ電車

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さぁー、ホームは大変な混み具合となった。『第4回貴志川線祭り』は15時00分で終了しているが、多くの参加者は『たま電車』に乗らなければ、『第4回貴志川線祭り』が終わった気分になれないのだ。ホームが3両分あることを活かし、和歌山寄りと線路脇には、テレビ局のカメラマンが集結。全国ネットか、関西ローカルなのかはわからないが、大きなニュースであることには間違いないだろう。  

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15時40分に双方の発車あと、車両基地から『たま電車』の和歌山行き(2号車2705:たま電車)が入線。意外と思われるかもしれないが、『たま電車』のデビューは、臨時便ではなく、定期便である。

いよいよ、車両基地から入線。2番線内にポイントがあるため、ホームを一旦はみだして停車したあと、駅員は手動でポイントを動かす。運転士は2号車のハンドルを握り、停止位置に止めて、入線完了。ドアが開くと、ドーッと乗り込んで、たちまち満員御礼となる。レールファンよりも、地元の人たちが圧倒的に多い。  

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なんとか乗り込み、15時57分に発車。沿線では多くの人たちに見送られ、『たま電車』は華々しくデビューした。あまりの乗車率に通常はワンマンカーだが、全ドア開閉の車掌乗務となった。  

沿線でも撮影隊を見かけ、レールファンよりも地元の人たちが多く、携帯電話で、その勇姿を撮っている(動画かもしれない)。
 

和歌山行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
和歌山12275たま電車
伊太祁曽22705たま電車

岡崎前で貴志行きワンマンカーと行き違うが、対向電車に乗っていた人すべて、『たま電車』に衝撃を受けていた。

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日前宮で、『おもちゃ電車』の伊太祁曽行きワンマンカーと行き違う。『おもちゃ電車』は終点伊太祁曽到着をもって、この日の運用は終了。代わりに『たま電車』がこのあと、任務にあたる。『おもちゃ電車』は「頑張ってくれよ」とエールを送るかのような行き違いである。  

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田中口を発車すると、右へ曲がり、紀勢本線に合流し、16時14分、終点和歌山9番のりばに到着した。  

『たま電車』は上々のスタートを切り、折り返しの貴志行きでも、座席はほぼ埋まり、16時23分に発車。山東から先、『たま電車』の姿にきっと、喜びに満ちあふれ、貴志では多くの人たちが楽しみに到着を待っているのではないだろうか。  

和歌山電鐵の『いちご電車』『おもちゃ電車』『たま電車』は、“電車の中が観光地”で、残りの3編成は2010年以降、どのように変化するのかが注目されるだろう。また乗りに行きたい。

★備考

①動画サイトは、すでに閉鎖されています。

②和歌山電鐵ホームページは、こちらをクリック!!

③参考文献として、交通新聞社刊行、水戸岡鋭治著、『水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン 私はなぜ九州新幹線に金箔を貼ったのか?』を使用。

④たまスーパー駅長、ちび助役、ミーコ助役は、基本的に日曜日が定休日となっておりますので、御注意願います。

⑤ソウルに通いながら、こう考えた。「わかやま電鉄『たま電車』」は、
こちらにクリック!!

⑥ソウルに通いながら、こう考えた。「和歌山の田んぼにて」は、こちらをクリック!!

⑦小倉沙耶のやわやわ日和「いちご電車」は、こちらをクリック!!

⑧小倉沙耶のやわやわ日和「おもちゃ電車」は、こちらをクリック!!

⑨小倉沙耶のやわやわ日和「夏休み子供電車教室」は、こちらをクリック!!



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