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大相撲2007 [らりるレビュー]

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「再発防止検討委員会」  

時津風部屋新弟子の死を機に設置されたもので、2007年は大相撲がクローズアップされた1年だと思う。  

まず第68代横綱朝青龍が無断でモンゴルへ帰国し、サッカーをしていた問題だ。  

2007年8月1日(水曜日)、“松坂世代”の1人でもある第68代横綱朝青龍は秋・九州場所の出場停止、4か月に及ぶ30パーセントの減給と謹慎処分を発表している。  

朝青龍は名古屋場所で21回目の優勝を果たしたあと、三重県の病院で診察を受け、腰と左ひじの故障で全治6週間と診断され、夏巡業の休場届を出していた。

ここ数年、巡業は相撲ブームが去ったことによる人気低下により、縮小の傾向にあった。収入減をカバーしようとしたのか、力士のCM出演が急増した結果、2007年の夏巡業は相撲ブーム時の日数を確保することができた(当方の推測による)。  

ところが、朝青龍はモンゴル政府の依頼で、無断帰国し、イベントでサッカーをやっていたことに親方衆、巡業勧進元などが激怒。モンゴル政府などは財団法人日本相撲協会に謝罪したものの、門前払いをするかのように朝青龍の厳罰処分が決定したのである。  

ここ1年、力士の出場処分が3件発生している。 1人目は露鵬がカメラマンの暴行で、2006年名古屋場所では3日間の出場停止(その場所、8勝4敗3休と勝ち越し)。2人目は旭天鵬で現役力士の自動車運転が禁止されているにもかかわらず、事故を起こして2007年夏場所は出場停止となり、次の名古屋場所では十両に陥落したが、格の違いを魅せつけた。

3人目は朝青龍ということになるが、社会的な責任は1番軽いほうだ。むしろ、問題にする範囲ではないだろう。しかし、何度もモンゴルへ無断帰国したうえ、横綱の品格をたびたび損ねたものだから、厳罰かつ激辛な処分となったのである。サッカーは“リハビリの一環”として、とらえることもできたのだろうが、度重なる無断帰国や問題行動が積もっていたため、こういう展開になってしまった。

夏巡業を休場するというのにサッカーをしていたことで、1場所ではなく、2場所の出場停止になった。全治6週間というケガは秋場所の休場が予想される。1場所の出場停止になると、“普通の休場”と変わりないため、2場所になったものと思われる。

白鵬が第69代横綱に推挙されたとき、至るところから「尊敬される横綱を」という声が多かった。しかし、それは違うのではないか。もし、横綱を尊敬する力士がいたら、絶対に横綱戦で勝つことはないだろう。「尊敬する」というのは、“私はその人を超えることができない存在です”と言っているようなもの。現役スポーツ選手で「尊敬」は禁句だと思う。

私は尊敬する人がいる。それは大変お世話になり、その人を超えることはできないからで、また、いろいろと救われたからだ。私は心が広い性格じゃないから、尊敬されることはないだろうが、そういう方々を手本にしたいと思っているけど、なかなかうまくいかない。

「尊敬」という言葉を使うのは個人の自由だが、どんな言葉にもオモテとウラがあることを考えたほうがいい。だから、軽々しく、「尊敬」という言葉は使って欲しくない。私にとって、「尊敬」は重みのある言葉なのだ。

話を元に戻すが、尊敬しなければ、その人を超えることが可能だと思っている。尊敬するぐらいなら、「打倒横綱」と宣言する力士がいてもいいだろう。しかし、財団法人日本相撲協会は「横綱に対して、失礼だ」と言うだろう。横綱は財団法人日本相撲協会の看板であり、シンボルでもあるが、いつまでも古いしきたりや伝統ばかりにかまけては、相撲道の発展はない。「打倒巨人」はよくて、「打倒横綱」はダメというのはおかしい。

横綱は番付最上位だから、注目される。常に優勝戦線にいなければならない重圧がある。「模範」は横綱に限らず、世界中すべての人間が身につけなければならないことで、綱の品格はいささか過剰な要求をしているように思える部分がある。また、師匠の高砂親方(元大関4代目朝潮)も4か月の減給処分となっているが、無断帰国を「知らなかった」と言っていることから、師匠と弟子はすでに溝ができて、修復不可能に近いことを物語っているのかもしれない。

朝青龍の件で、気になるのは2つあった。

1つ目は三重県と東京都の病院では、見解が違っていること。三重県の病院では左ひじの手術が必要という診断だったが、東京都の病院では入院の必要はなく、通院で充分だということだ。処分を決める前に三重県の病院で診察した医師に事情聴取をする必要性があったのではないか。

2つ目は格闘技団体が朝青龍に目をつけている可能性が大いにあるということ。もし、格闘技の世界に転身すれば、すぐにでも試合に出られるだろう。第64代横綱曙は引退して2年近くたってから、格闘家に転身したこともあり、勝てない試合が多い。格闘技団体は絶対的なエースの存在と新たなファンの開拓に燃えているのではないだろうか。

朝青龍はその後、解離性障害により、モンゴルへ帰国して、治療することが認められ、3か月滞在。九州場所終了後に現在の住まいである日本へ戻り、謝罪の記者会見を開き、その後、巡業に参加して、ファンを沸かせた。

謹慎に耐えたかどうかはわからないが、2008年はどう巻き返すかが注目される。朝青龍が出られなかった秋・九州場所は第69代横綱白鵬が連覇をしており、2008年の大相撲は主役が交代するかどうかが明確になる1年になるだろう。

余談だが、日本国籍でなければ、引退後も親方として、角界に残ることはできず、朝青龍の場合、すでに自国人の妻子がいるため、帰化することは考えにくい(白鵬は日本人女性と結婚しているため、帰化することが考えられる)。 

さて、名古屋場所前に時津風部屋の17歳の新弟子が急死。その後、愛知県警が捜査を継続していることが公表されると、日本中に激震が走った。 

更に当時、時津風親方だった元小結双津竜がビール瓶で殴ったこと、兄弟子が暴行に関与していたことも明らかになった。元小結双津竜の態度を見ていると、“日常茶飯事”のようにしか思えず、財団法人日本相撲協会は緊急理事会を開くハメになった。  

元小結双津竜はクビになり、本来は部屋の経営者がいないと消滅して、ほかへ移籍しない限り、力士が土俵にあがれなくなってしまうのだが、お情けにより、4日間の猶予を与え、時津風部屋の後継者は現役幕内歴史、時津海が引退して継承することになった。

おそらく、この展開に納得のいかない人、疑問に思う人も多いだろう。元小結双津竜が要請して引き受けたカタチとなったが、時津海本人は苦渋の決断だったと思う。33歳とはいえ、秋場所は負け越しに終わったので、九州場所で巻き返しをする意気込みでいたと思うからだ。  

思えば2005年九州場所中、琴ノ若が引退して、年寄佐渡ケ嶽を襲名したことは驚いた。当時、37歳の大ベテランで、余力のあるうちに引退したが、内心はボロボロになるまでやりたかったのではないだろうか。  

最後の一番には家族がかけつけたことにただならぬものを感じていたが、翌日に引退。この日は先代の佐渡ケ嶽親方が65歳の誕生日となり、定年退職なのである。

琴ノ若は先代佐渡ケ嶽親方の娘さんと結婚し、婿養子になり、それと同時に佐渡ケ嶽部屋の後継者に任命された。 琴ノ若が現役を続けていたため、私は特例措置として、“力士兼任親方”か、別の親方が“中継ぎ”で佐渡ケ嶽部屋を継承するものと思っていた。  

本人は翌場所にNHKの大相撲中継に出演し、現役に未練を感じなかったようなので、ホッとしたが、継承後は琴光喜や琴奨菊の相撲に磨きをかけている。そして、琴光喜は大関に昇進。それを見届けた先代佐渡ケ嶽親方は1か月もたたぬうちに66歳で天に召された。

時津海が引退して、すぐさま師匠となったが、現役に未練はなかったのだろうか? また、当初、時津風部屋を継承するとみられていた某親方はどういう心中だったのだろう?  

親方としての第一歩は、亡くなった17歳力士の遺族へ謝罪。その後、部屋の力士に胸を出している。  

大相撲は太り、なおかつ稽古が激しいため、ぶつかり稽古をすると、脈拍は倍になるという。だから、心臓に負担がかかるのであろう。昔は定年退職する前に亡くなる親方が多かった。  

今回の時津風部屋の件は角界の伝統を重んじる姿勢に問題がある。思えば、KONISHIKIが高砂部屋に入門した頃、親御さんから送られた手紙を兄弟子らが勝手に処分されたという話があり、陰湿なイジメを受けていた。これは25年も前から問題にしなければならなかったのだ。

元時津海の時津風が遺族宅へ謝罪に訪れた数日後、北の湖理事長らも訪れている。だが、遺族は納得がいかない様子で、怒り心頭だ。

北の湖理事長は「思います」が口グセのようなイメージがある。30代の頃、NHKの大相撲解説者を務めていたが、「思います」が多く、2006年名古屋場所中に発生した露鵬の出場停止でも、報道陣の「厳しい処分なんですか?」の問いに、「思います」と回答。平成に入ってから、どこのテレビ局も「したいと思います」、「聞きたいと思います」というフレーズが目立ち、腹立たしく感じるのだが、「思います」は言い切っていない言葉なのだ。厳罰や厳正な処分なら、なおさら使ってはいけない言葉なのだ。

今後は心臓に負担のかかるぶつかり稽古を禁止し、くだらない伝統にとらわれない時代を作る必要がある。

愛知県警は今も捜査中で、元小結双津竜や関与した兄弟子はどうなるのか、12月の時点でも不明である。仮に傷害致死罪でパクッたとしても、親御さんは殺人罪でパクッてもらうことを望んでいるのではないだろうか。

大相撲九州場所は“背水の陣”的な場所になり、満員御礼なしの日が圧倒的に多く、空席だらけが多かった。九州場所はここ数年、空席の多さが気になるのだが、角界の信用性、信頼性が低下したということだろう。しかし、この場所、カド番で背水の陣だった福岡県直方市出身の大関魁皇には、空席だらけとは思えないほどの大歓声が飛んでいたし、更に大分県大分市出身の大関千代大海も千秋楽まで優勝争いをして、なんだかんだ言われたあとの九州場所を盛り上げた(千秋楽の休場は残念だった)。現役力士が2007年の騒動をかき消したい一心だったと思う。

私が懸念しているのは、時津風部屋の一件を“どこの部屋もそうなんだ”という受け取り方だけはして欲しくないことだ。私自身、相撲ファンなだけに今後、力士の不幸が起こらないよう、伝統を払拭した様々な角度から改革して欲しいと願っている。

さて、再発防止検討委員会が設置され、日本体育大学元学長の塔尾武夫氏や、漫画家のやくみつる氏といった、外部の有識者も入り、今後の角界のあり方を模索している。まず、けいこ内容や生活環境に関するアンケートを実施。その後、2008年3月までの予定で、53の相撲部屋をまわることになっている。

2008年は大相撲がクリーンな環境になり、隆盛の復活を願っている。


★備考

①今回の記事は、2007年12月に執筆したものです。

②第68代横綱朝青龍は、2009年名古屋場所前に離婚したことを発表しました。

③元小結双津竜(元時津風親方)の山本順一は、その後、傷害致死容疑で逮捕。起訴されたものの、判決を不服として、控訴しています。また、当時、事件に関与していた弟子3人は、判決後、財団法人日本相撲協会は解雇処分を言い渡しました。

④露鵬は、2008年8月に大麻疑惑で解雇されています(弟の白露山とも、尿検査に引っかかっており、解雇にした)。また、これにより、北の湖親方は理事長を辞任しました。

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⑤千代大海は、2009年初場所4日目に引退を発表しました。

★おまけ



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